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口臭の原因
国際分類によれば、口臭は、実際に口臭がある「真性口臭症」、口臭がないのにあると思い込んでいる「仮性口臭症」、および「口臭恐怖症」の3つに分けられます。
真性口臭症は、特に病的原因がない「生理的口臭」と、何らかの病的原因がある「病的口臭」に分けられ、さらに、病的口臭は「口腔由来」と「全身由来」に分類されます。生理的口臭の主な原因は、口の中の乾燥や口の中の酸素不足です。
これらの条件が重なると、口の中の口臭発生に関わる細菌が増殖し、口臭原因物質を生成することにより、口臭が 発生します。これに対して病的口臭は、虫歯や歯周病などの口の中の病気や、糖尿病などの全身的な疾患が原因で起こる口臭のことです。

◎真性口臭
(1)生理的口臭
生理的口臭は通常、誰にでもある口臭のことで、たとえば、起床時・空腹時・緊張時・疲労時・飲食後など、ある一定の環境で起こる口臭です。また思春期、更年期、生理、妊娠時など、ホルモンバランスによる一過性の口臭もあります。
これは唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性の硫黄化合物(VSC:Volatile Sulfur Compounds)がたくさん作られるためです。歯磨きで細菌やVSCが減少し、食事をしたり会話をすることで唾液量が増えれば口臭は弱まります。
(2)病的口臭
病的口臭とは、からだの中のいろいろな病気が原因となって起こる口臭です。虫歯や歯周病など口内の疾患が原因で起こるものと、胃腸、呼吸器、鼻疾患、糖尿病などの全身的な疾患によるものがあります。病的な口臭のうち、原因の90%以上が口腔内の疾患によるものといわれています。
a)口腔内由来の病的口臭
虫歯、歯周病、プラーク、錆びた金属、親知らず、過剰な舌苔など口腔内の悪環境による口臭。
b)全身由来の病的口臭
糖尿病、肝機能疾患、腎疾患、蓄膿、ピロリ菌など体内疾患由来の口臭。

◎仮性口臭
仮性口臭は、自臭症とも呼ばれる心因性のもので、口臭がないのにあると思い込んでしまう症状です。精神的・肉体的に不安定な思春期や更年期世代を中心に、発症する場合が多いようです。 人には分かってもらえない口臭なので本人の悩みも強く、ひどくなると口臭を気にするあまり、緊張と恐怖のために他の人との会話もできなくなる口臭恐怖症となることもあります。

◎口臭恐怖症
口臭恐怖症は、自分の口の臭いのために人に迷惑をかけているのではないかと、恐怖心を感じる症状です。真性口臭症や仮性口臭症に対する治療では改善が難しいもので、社会恐怖症などの疾病を抱えていることがあります。


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